【完全初心者向け】個人事業主の確定申告とは?やり方・必要書類・期間・対象者まで一気に解説

Last updated on
確定申告・税務調査
【完全初心者向け】個人事業主の確定申告とは?やり方・必要書類・期間・対象者まで一気に解説

📢 本記事にはプロモーション(広告・アフィリエイトリンク)が含まれます。

スポンサーリンク

個人事業主・フリーランスとして仕事を始めると、必ず直面するのが「確定申告」という言葉。会社員時代は年末調整で全部済んでいた税金の手続きを、これからは自分でやらなくてはいけません。

「確定申告って何をするの?」「いつまでに出せばいいの?」「青色と白色ってどっちがいい?」——こうした疑問を持ったままで放置すると、最悪の場合は追徴課税で数十万円のペナルティになることもあります。

そこでこの記事では、個人事業主の確定申告について「とは?」から「やり方」「必要書類」「期間」まで、初心者の方がこの1本で全体像をつかめるように一気に解説していきます!

確定申告とは?まずは基本のキを30秒で理解

確定申告とは、ひと言でいうと「1年間の儲けを国に報告して、所得税を計算・納付する手続き」のことです。

  • 対象期間:その年の1月1日〜12月31日(1年分)
  • 申告期間:翌年の2月16日〜3月15日
  • 提出先:所轄の税務署(または e-Tax)
  • 申告するもの:所得税(住民税・国民健康保険料は連動して自動計算される)

会社員の場合は、毎月の給料から会社が天引きしてくれて、年末調整で精算されるため自分で手続きする必要はほぼありません。一方、個人事業主・フリーランスは収入も経費も控除も自分で計算して申告する必要があります。

確定申告はなぜ必要?やらないとどうなる?

確定申告は義務です。やらないで放置していると、税務署から連絡が入り、次のようなペナルティが課されます。

ペナルティ内容
無申告加算税本来納める税額の最大20%が上乗せ
延滞税納付期限を過ぎた日数分の利息(年最大8.7%程度)
重加算税意図的な無申告・隠ぺいで税額の最大40%が上乗せ
青色申告の取消2年連続の遅延で65万円控除が使えなくなる

逆に、確定申告をきちんと行えば払いすぎた税金が戻ってくる「還付」を受けられるケースもあります。「申告したら税金を取られる」だけのイメージは間違いで、多くの個人事業主にとっては節税のチャンスでもあるんです。

あなたは確定申告が必要?対象者チェックリスト

「自分は申告が必要なのかどうかわからない」という方のために、対象者をパターン別に整理しました。

確定申告が必要な人

  • 個人事業主・フリーランスで、年間所得(収入−経費)が48万円を超える
  • 副業で年間20万円超の所得がある会社員
  • 給与収入が2,000万円超の会社員
  • 2か所以上から給与を受け取っている人(一定額以上)
  • 不動産所得株式・FXの利益が一定額以上ある
  • 公的年金を一定額以上受け取っている

確定申告は不要だが「したほうがお得」な人

  • 医療費が年間10万円を超えた(医療費控除)
  • ふるさと納税を6自治体以上にした(ワンストップ特例外)
  • 住宅ローンを組んで初年度の人(住宅ローン控除)
  • 年の途中で退職して年末調整を受けていない

これらに該当する場合、申告すれば税金が戻ってくる「還付申告」になります。還付申告は通常の期間にとらわれず、対象年の翌年1月1日から5年間いつでも提出可能です。

青色申告と白色申告、どっちを選ぶべき?

個人事業主の確定申告には青色申告白色申告の2種類があります。結論から言うと、事業として続けるなら迷わず青色申告がおすすめです。

項目青色申告白色申告
事前手続き開業届+青色申告承認申請書不要
帳簿の方式複式簿記または簡易簿記簡易な方法
特別控除最大65万円0円
家族への給与全額経費にできる(青色事業専従者給与)上限あり(事業専従者控除)
赤字の繰越3年間繰越可能不可
30万円未満の備品一括経費化(年300万円まで)10万円未満のみ

「帳簿が大変そう」と敬遠されがちな青色申告ですが、クラウド会計ソフトを使えば複式簿記の手間はほぼゼロ。65万円控除だけでも年間10万〜20万円の節税効果があるので、長く続けるなら絶対に青色申告の一択です。

青色申告の始め方は青色申告承認申請書の書き方完全ガイドでくわしく解説しています。

所得税の計算式と「課税所得」の考え方

確定申告では、最終的に所得税の額を計算します。式はシンプル。

所得税 =(収入 − 必要経費 − 所得控除)× 税率 − 税額控除

順番に見ていくとこんなイメージです。

  1. 収入:1年間の売上の合計
  2. −必要経費:仕事に使ったお金(家賃の按分・通信費・取材費など)
  3. =事業所得:いわゆる「儲け」
  4. −所得控除:基礎控除48万円・社会保険料控除・医療費控除・小規模企業共済等掛金控除など
  5. =課税所得:これに税率をかける
  6. ×所得税率:5%〜45%の累進課税
  7. −税額控除:住宅ローン控除・配当控除など最後に差し引く控除

所得税率は所得が増えるほど段階的に上がる「累進課税」。だからこそ、経費や所得控除でいかに課税所得を圧縮するかが節税の核心になります。

確定申告の流れ|5ステップで全体像を把握

はじめての方向けに、確定申告の流れを5ステップに整理しました。

STEP1:事前準備(開業届と青色申告の申請)

事業を始めたら、1か月以内に「開業届」、青色申告したいなら2か月以内に「青色申告承認申請書」を税務署に提出します。これがないと白色申告になります。

STEP2:日々の帳簿づけ

1年間、売上と経費を記録していきます。クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード・弥生)に銀行口座とクレジットカードを連携すれば、明細が自動で取り込まれて記帳はほぼ自動化できます。

STEP3:必要書類の準備(1月〜2月)

年が明けたら、申告に必要な書類を集めます(後述のチェックリスト参照)。控除証明書類は10〜11月に届くものが多いので、なくさないように保管しておきましょう。

STEP4:確定申告書の作成

クラウド会計ソフトの「確定申告」機能で、画面の質問に答えていけば自動的に申告書が完成します。手書きで作る場合は国税庁の確定申告書等作成コーナーがおすすめです。

STEP5:提出と納税(2月16日〜3月15日)

完成した申告書を税務署に提出し、所得税を納付します。提出方法は次の3パターンから選択。所得税の納付期限も3月15日までです。

確定申告の提出方法は3パターン

方法メリットデメリット
①e-Tax(電子申告)24時間自宅から提出可/65万円控除が満額/添付書類の一部省略マイナンバーカード等の準備が必要
②郵送消印日が提出日として認められる到着遅延リスク/返送切手必要
③税務署の窓口その場で受付印がもらえる/職員に簡単な相談ができる確定申告期は混雑/営業時間内のみ

一番のおすすめは①e-Tax。65万円控除を満額受けるためには、e-Taxでの電子申告(または電子帳簿保存)が必須条件になっているからです。マイナンバーカードとスマホ・PCがあれば自宅から完結します。

確定申告の必要書類チェックリスト

前もって準備しておきたい書類のチェックリストです。

基本の書類

  • マイナンバーカード(または通知カード+身分証)
  • 銀行口座情報(還付金の振込先)
  • 所得税の確定申告書(B様式)
  • 青色申告決算書(白色申告は収支内訳書)

収入・経費の記録

  • 売上・経費の帳簿(クラウド会計ソフトでOK)
  • 請求書・領収書・レシート(7年間保管必須)
  • 銀行通帳・クレジットカードの明細

所得控除の証明書類

  • 国民年金の控除証明書(11月頃郵送)
  • 国民健康保険の支払額がわかるもの
  • 生命保険・地震保険の控除証明書(10月頃郵送)
  • 小規模企業共済・iDeCoの掛金払込証明書
  • 医療費の領収書・医療費控除の明細書
  • ふるさと納税の寄附金受領証明書

これらは年末から年明けにかけて続々と届くので、専用のクリアファイルを1つ用意して、届いたらそこに放り込んでいくのが一番ラクな管理方法です。

初心者がやりがちな確定申告の失敗4選

①経費の証拠を残していない

「現金で払って領収書を捨ててしまった」は典型的な失敗。領収書がない経費は税務調査で否認されるリスクがあります。電子マネー・クレカ決済を中心にして、紙の領収書も写真に撮ってクラウド保存するのがおすすめ。

②プライベート支出と事業支出の混在

家賃・通信費・電気代などは事業使用分だけを「按分(あんぶん)」して経費計上する必要があります。100%経費にすると後で問題になる可能性大。一般的には事業使用割合(例:自宅家賃の30%)を合理的に決めておきましょう。

③控除の存在を知らない

小規模企業共済・iDeCo・国民年金基金は、所得控除のインパクトが大きい節税の三本柱。知っているかどうかで年間数十万円の差になります。2年目からは絶対に検討したい制度です。

④期限ギリギリで作業を始める

2月後半から3月にかけては税務署が混雑し、ソフトの操作で詰まったときに相談する余裕もなくなります。1月中に書類を集め、2月前半には申告を終わらせるのが理想的なスケジュールです。

税理士に依頼すべきタイミングの目安

すべての個人事業主が税理士をつける必要はありません。判断の目安は次のとおり。

所得の目安おすすめのスタイル
年間所得300万円未満クラウド会計ソフトで自分でやるのが効率的
年間所得300万〜500万円確定申告だけスポット依頼でもOK
年間所得500万円以上顧問契約で年間サポートを受けるとリターン大
法人化を視野に入れている早めに税理士に相談したほうが◎

税理士費用は地域や規模で異なりますが、個人事業主の確定申告だけのスポット依頼なら5万〜15万円程度が相場。節税アドバイスや税務調査対応まで考えれば、十分にペイするケースが多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. 副業の確定申告はいくらから?

A. 副業所得(収入−経費)が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。なお、住民税の申告は20万円以下でも別途必要なので、お住まいの市区町村に確認を。

Q. 赤字でも確定申告は必要?

A. 義務ではありませんが、青色申告なら出すべきです。赤字を翌年以降3年間繰り越して、黒字と相殺できる「純損失の繰越控除」が使えます。

Q. インボイス(適格請求書)と確定申告は別もの?

A. はい、別の制度です。インボイス制度は消費税の話、確定申告は所得税の話。インボイス登録をした方は、所得税の確定申告に加えて消費税の確定申告も必要になります。

Q. 申告期限を過ぎたらどうすればいい?

A. 「期限後申告」として出すことは可能です。ただし無申告加算税と延滞税が発生します。気づいた時点ですぐに申告するほどペナルティは軽くなるので、放置は厳禁です。

スポンサーリンク

個人事業主の確定申告に:マネーフォワード クラウド確定申告(12ヶ月版)

銀行・クレカ連携で自動仕訳、e-Taxへの直接送信もシームレス。インボイス・電帳法に標準対応。 価格 ¥12,650。

Amazonで詳細を見る ▶

まとめ:確定申告は怖くない!早めの準備で節税のチャンスに変えよう

個人事業主・フリーランスの確定申告について、全体像から具体的な流れ・必要書類・失敗例まで一気にお届けしました。

  • 確定申告は1年間の儲けを報告して所得税を納付する義務の手続き
  • 申告期間は2月16日〜3月15日。e-Taxで自宅から提出可能
  • 青色申告にすれば最大65万円控除+赤字3年繰越のメリット
  • クラウド会計ソフトを使えば帳簿はほぼ自動化できる
  • 1月中に書類を集めて、2月前半に作業を終えるのが理想

はじめての確定申告は誰でも不安なもの。でも、流れさえ分かってしまえば毎年同じ作業の繰り返しなので、2年目からは数時間で終わるようになります。今年からきちんとやっておけば、来年・再来年の自分が一番ラクになる——そう思って、早めに動き出してみてください!

スポンサーリンク

スポンサーリンク