【年収別シミュレーション】個人事業主と法人化どっちがお得?600万・800万・1000万・1500万円の手取り徹底比較
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「そろそろ法人化した方がいいのかな…?」
個人事業主として軌道に乗ってくると、誰もが一度は考えるテーマですよね。でも、いざ調べてみると「税金の計算がややこしい」「結局いくらの手取りが残るの?」と、検索タブが10個くらい開いていた…なんて経験ありませんか?
そこでこの記事では、年収600万・800万・1000万・1500万円の4パターンで、個人事業主と法人化の手取り・税負担を徹底シミュレーション。法人化の損益分岐点、メリット・デメリット、判断基準をまるっと整理してお届けします!
結論からお伝えすると、所得600〜800万円のラインから法人化のメリットが出始め、1,000万円を超えると本格的に有利になるケースが多いです。それでは具体的な数字で見ていきましょう!
早見表:年収別「個人事業主 vs 法人化」の損益分岐点
| 所得(売上−経費) | 個人 vs 法人 どちらが有利? | 法人化の差額(年) |
| 400万円 | 個人事業主が圧倒的に有利 | 法人化すると年20〜30万円の負担増 |
| 600万円 | 個人事業主が有利 | 法人化メリットは小さい |
| 800万円 | ほぼ拮抗(条件次第で逆転) | ±10万円程度 |
| 1,000万円 | 法人化が有利 | 年20〜40万円の節税効果 |
| 1,500万円 | 法人化が圧倒的に有利 | 年70〜100万円超の節税効果 |
※あくまで概算。家族構成・社会保険料・経費構成・地域によって変動します。
そもそも個人事業主と法人で何が違う?税の仕組みの基本
シミュレーションに入る前に、両者の税の仕組みを整理しておきましょう。
| 項目 | 個人事業主 | 法人 |
| 主な税金 | 所得税(5〜45%の累進)/住民税(10%)/個人事業税 | 法人税(15〜23.2%)/法人住民税/法人事業税+社長個人の所得税 |
| 社会保険 | 国民年金+国民健康保険 | 厚生年金+健康保険(労使折半) |
| 家族の活用 | 専従者給与(一定条件あり) | 役員・従業員として柔軟に |
| 退職金 | 原則なし(小規模企業共済で代替可) | 役員退職金として大きな節税 |
| 赤字繰越 | 3年 | 10年 |
大きなポイントは2つ。①所得税は累進だが、法人税は一定(実質23%程度)、②法人化すると役員報酬で所得を分散できること。この2つが、法人化の節税メリットの核心です。
【年収600万円】個人 vs 法人 シミュレーション
所得600万円ラインの場合、個人事業主が依然として有利。法人化のメリットはまだ小さい段階です。
| 項目 | 個人事業主 | 法人化(役員報酬500万円・残100万円留保) |
| 所得税・住民税 | 約106万円 | 所得税・住民税:約62万円 |
| 個人事業税/法人税等 | 個人事業税:約9万円 | 法人税・住民税等:約23万円 |
| 国民健康保険/社会保険 | 国保+年金:約95万円 | 厚生年金+健保:約75万円(個人負担分) |
| 手元に残る合計 | 約390万円 | 約340万円(個人)+会社内部留保60万円 |
法人化すると会社に内部留保が残るため数字上は近いですが、税理士費用(年20万円程度)と法人住民税均等割(年7万円)を加えると、個人事業主の方がトータルで手取りが多くなります。
【年収800万円】個人 vs 法人 シミュレーション
所得800万円が一般的に「損益分岐点」と言われるライン。条件次第で逆転が始まります。
| 項目 | 個人事業主 | 法人化(役員報酬600万円・残200万円留保) |
| 所得税・住民税 | 約180万円 | 所得税・住民税:約83万円 |
| 個人事業税/法人税等 | 個人事業税:約19万円 | 法人税・住民税等:約46万円 |
| 社会保険 | 国保+年金:約95万円 (自治体により上限あり) | 厚生年金+健保:約90万円(個人負担分) |
| 手元に残る合計 | 約506万円 | 約427万円(個人)+会社内部留保130万円=計557万円 |
家族を役員にする・退職金準備をするなど工夫すれば、このラインから法人化が有利に転じるケースが増えます。
【年収1,000万円】個人 vs 法人 シミュレーション
所得1,000万円を超えると、法人化のメリットが本格化します。
| 項目 | 個人事業主 | 法人化(役員報酬700万円・残300万円留保) |
| 所得税・住民税 | 約260万円 | 所得税・住民税:約110万円 |
| 個人事業税/法人税等 | 個人事業税:約29万円 | 法人税・住民税等:約65万円 |
| 社会保険 | 国保+年金:上限約110万円 | 厚生年金+健保:約103万円(個人負担分) |
| 手元に残る合計 | 約601万円 | 約487万円(個人)+会社内部留保200万円=計687万円 |
個人と比較して年間80〜90万円のキャッシュ余剰が生まれます。さらに、家族を役員にして報酬を分散したり、小規模企業共済(個人分)と倒産防止共済(法人分)を併用すれば、節税効果はさらに伸びます。
【年収1,500万円】個人 vs 法人 シミュレーション
所得1,500万円となると、個人事業主では所得税率33%が適用される領域。法人化メリットが圧倒的になります。
| 項目 | 個人事業主 | 法人化(役員報酬900万円・残600万円留保) |
| 所得税・住民税 | 約475万円 | 所得税・住民税:約170万円 |
| 個人事業税/法人税等 | 個人事業税:約49万円 | 法人税・住民税等:約140万円 |
| 社会保険 | 国保+年金:上限約110万円 | 厚生年金+健保:約130万円(個人負担分) |
| 手元に残る合計 | 約866万円 | 約600万円(個人)+会社内部留保460万円=計1,060万円 |
その差なんと年間約200万円。所得が大きくなるほど累進課税の所得税率が跳ね上がるため、法人化の効果が指数関数的に伸びていきます。このゾーンで法人化していないのは大きな機会損失と言えるレベルです。
法人化のメリット・デメリット早見表
| 項目 | メリット | デメリット |
| 税負担 | 法人税は一定(高所得ほど有利) | 赤字でも法人住民税均等割年7万円 |
| 社会保険 | 厚生年金で将来の年金額アップ | 労使折半で会社負担も発生 |
| 家族の活用 | 役員・従業員として給与分散 | 給与に源泉徴収・社会保険手続き |
| 退職金 | 役員退職金で大型節税が可能 | 規程作成や運用設計が必要 |
| 信用力 | 取引・融資・採用で有利 | 個人より責任が重い |
| 事務負担 | — | 税理士費用 年20〜30万円 |
| 設立コスト | — | 株式会社25万円/合同会社10万円 |
法人化が有利になる4つの条件
①所得が安定して800万円以上ある
単発で800万円ではなく、3年連続で安定的に超えているかが目安。一時的な高所得で法人化すると、翌年下がった時にコスト負けしやすいです。
②家族と一緒に事業をしている
配偶者や同居家族を役員・従業員にすることで、所得を分散できます。所得分散効果は法人化の最大級のメリットのひとつ。
③消費税の免税期間を狙える
法人化すると、新設法人は原則2年間消費税が免税になります(資本金1,000万円未満などの条件あり)。インボイス登録しなければ、これだけで数十万〜数百万円の節税効果。
④BtoBで信用力が必要
大企業との取引・銀行融資・採用では、法人格の有無でそもそも土俵に上がれるかどうかが変わります。経済合理性ではなく事業戦略上の必須条件になるケースも。
逆に法人化を急がないほうがいいケース
- 所得が500万円以下:法人維持コストの方が高くつく
- 事業内容がまだ試行錯誤中:方向転換で廃業手続きが面倒
- 事業以外の収入が大きい:給与所得との合算で逆効果になる場合あり
- BtoCで個人ブランドが資産:法人化メリットが薄い業種もある
法人化のタイミングを決める3ステップ
STEP1:直近3年の所得を確認する
クラウド会計ソフトの「損益推移」レポートで、過去3年の所得(売上−経費)を出しましょう。3年連続で800万円以上あれば、法人化の検討が現実味を帯びます。
STEP2:シミュレーションをする
本記事の年収別表を参考に、「自分の所得規模で何万円違うか」を概算。さらに正確に試算したい方は、税理士の初回無料相談を活用するのがおすすめ。
STEP3:3〜5年後の事業計画と照らし合わせる
「人を雇う予定があるか」「BtoBに展開するか」「事業を売却・承継したいか」など、未来の事業像と数字をセットで判断するのが本質的な選び方です。
よくある質問(FAQ)
Q. 法人化したら個人事業はどうなる?
A. 一般的には「法人成り」として、個人事業の事業用資産を法人に引き継ぎ、個人事業は廃業届を出します。両者を併用するパターン(マイクロ法人+個人事業)もありますが、税務戦略として高度なので税理士相談がおすすめ。
Q. 法人化に最適なタイミングはいつ?
A. 一般的には「個人事業の決算月の3〜6か月前」。年度を区切って法人化すれば、個人事業と法人で経理を混ぜずに済みます。消費税の免税期間を最大化するなら、設立タイミングも戦略的に。
Q. 株式会社と合同会社、どちらがいい?
A. 節税効果は同じ。違いは設立費用(株式会社25万円/合同会社10万円)と社会的認知度。BtoBや採用を見据えるなら株式会社、コスト最優先なら合同会社という選び方が一般的です。
Q. 法人化したら税理士は絶対必要?
A. 法律上は必須ではありませんが、法人税申告は専門知識が必要なため実質必須。スポット依頼(年10〜15万円)か顧問契約(月3〜5万円)の選択肢があります。
Q. 一度法人化したら個人に戻れる?
A. 法人を解散して個人事業に戻ることは可能ですが、解散・清算の手続きが煩雑(時間と費用がかかる)です。法人化は「ある程度長期で続ける前提」の選択と考えるのが現実的。
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個人事業主と法人化、年収別の手取り徹底比較をお届けしました!ポイントを整理すると次のとおり。
- 所得600万円以下:個人事業主が有利
- 所得800万円:損益分岐点(条件次第で法人化も検討)
- 所得1,000万円:法人化で年20〜40万円の節税効果
- 所得1,500万円:法人化で年200万円規模の節税効果
- 家族の活用・退職金・信用力など金額に表れない価値も大きい
「結局どっち?」という二者択一ではなく、「いまの自分の所得規模と、3〜5年後のビジョンに合わせて選ぶ」のが正解。シミュレーション結果が拮抗している段階なら、税理士の無料相談を一度受けてみるのが一番確実です。クロージャー効果と法人化の起業戦略もあわせて読むと、心理面の判断材料も整いますよ!
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