【押さえておこう】個人事業主の確定申告と経費で気をつけたいポイント総まとめ
「この支払い、経費にしていいのかな?」「勘定科目ってどれを選べばいいの…?」――個人事業主になると、毎日のようにぶつかるのが“経費モヤモヤ”問題ですよね。
実は、経費のルールをざっくりでも押さえておくだけで、確定申告のときに「うわ、どうしよう!」と青ざめる場面がぐっと減ります。さらに、正しく経費計上できれば節税にもつながるので、知らないのは本当にもったいない!
そこで今回は、個人事業主さんが経費で絶対に押さえておきたいポイントを、勘定科目・家事按分・交際費・旅費交通費などカテゴリ別にわかりやすくまとめました!
お急ぎの方は、まずは下の早見表からチェックしてみてくださいね。
▼経費ちょこっと早見表
| 項目 | ポイント |
| 経費の大原則 | 「事業に必要な支出」かどうかがすべて |
| よく使う勘定科目 | 消耗品費/通信費/旅費交通費/接待交際費/地代家賃/新聞図書費 など |
| 家事按分(自宅兼事務所) | 家賃・光熱費・通信費を事業用の割合で分けて計上 |
| 交際費のコツ | 「誰と・何の目的で」を必ずメモ!一人ランチは基本NG |
| 旅費交通費のコツ | 行き先・目的・相手先を記録。SuicaチャージはそのままNG |
| 保管期間 | 領収書・帳簿ともに原則7年(青色申告) |
ちなみに私も開業したての頃、近所のカフェ代をぜんぶ「会議費」で計上してしまい、あとから見返して「これ、1人で作業してただけだな…」と冷や汗をかいた経験があります。経費は“事業のための支出か”をしっかり説明できるかどうかがカギ!このあと、わかりやすく解説していきますね。
そもそも経費ってどこまでOK?大原則をおさらい
経費とは、ひとことで言うと「事業を続けていくために必要な支出」のこと。裏を返すと、プライベートで使ったお金は経費にできません。
税務署が経費として認めてくれるかどうかは、次の3つをクリアしているかで決まります。
- 事業と明確に関係があること
- 私用の支出が混ざっていないこと
- 領収書やメモなど、証拠がきちんと残っていること
逆に言うと、この3つをおさえていれば、幅広い支出を堂々と経費にできるということ!「これは事業のため!」と自分で説明できる状態にしておくのが大事ですね。
まずは押さえたい!よく使う勘定科目ベスト7
「経費にするのはわかったけど、帳簿のどこに入れたらいいの?」と迷うのが勘定科目。すべて覚える必要はなく、よく使うものだけサクッと押さえればOKです!
① 消耗品費
事業で使う文房具・コピー用紙・名刺・10万円未満のPC周辺機器など。ざっくり「事業のためにちょこちょこ買った物」はここに入れることが多いです。
② 通信費
携帯電話料金・インターネット回線・郵送代・切手・宅配便など。ZoomやSlackなどのオンライン会議ツールもここに入れる方が多いですね。
③ 旅費交通費
打ち合わせ・出張・取材などで移動したときの電車代、バス代、タクシー代、宿泊費など。プライベート旅行と混同しないよう要注意!
④ 接待交際費
取引先との会食代・手土産代・お歳暮・お中元など。「誰と・何の目的で」をメモしておくのが鉄則です。
⑤ 地代家賃
事務所の家賃や駐車場代。自宅兼事務所の場合は、後述する家事按分で一部を計上します。
⑥ 新聞図書費
事業に関係する書籍・雑誌・新聞・有料メルマガなど。スキルアップ本や業界紙もOKですよ!
⑦ 広告宣伝費
SNS広告・チラシ・名刺(デザイン費含む)・HPの運営費用など、事業を知ってもらうために使った費用はここに。
- 迷ったときのコツ:
一度決めた勘定科目は毎年同じものを使い続けるのがベスト!途中で変えると税務署から「なぜ変えた?」とツッコまれる原因になります。
自宅が事務所の人は必須!家事按分(かじあんぶん)の考え方
フリーランスや在宅ワーカーさんに超重要なのが「家事按分」。これは、プライベートと事業で共有している支出を、使っている割合で分けて経費にする仕組みのことです。
家事按分できる代表的な支出
- 家賃:自宅の床面積のうち、作業スペースが占める割合で按分
- 電気代・ガス代・水道代:事業で使用する時間や面積から算出
- インターネット回線・携帯電話代:仕事で使う時間割合で按分(例:50%)
- 車関連(ガソリン・保険・車検代):事業で走った距離の割合で按分
按分割合の決め方
よくあるのは「面積で分ける」「時間で分ける」の2パターン。たとえばワンルームの一角を仕事場にしているなら、床面積の20〜30%を事業用とするのが現実的です。
ただし、「なぜその割合にしたか」を説明できることが大前提。税務調査が入ったときに「なんとなく50%」では通用しません。間取り図にメモを残したり、週の作業時間を記録したりしておくと安心ですよ!
交際費でつまずく人続出!OK・NGの分かれ目
経費のなかで一番グレーになりがちなのが接待交際費。「これ経費にしていいのかな…」とドキドキする方も多いのではないでしょうか?
OKな交際費の例
- 取引先と打ち合わせを兼ねたランチ・ディナー
- 仕事仲間との情報交換を目的にした会食
- お世話になっている取引先へのお歳暮・お中元・手土産
- 事業に関係するセミナー後の懇親会費
NGになりやすい交際費の例
- 一人での食事代:原則は「生活費」とみなされます
- 家族とのプライベートな外食:事業性の証明が難しい
- 同業者との単なる飲み会:具体的な仕事の話がないとNG判定されがち
交際費の正しい残し方
領収書の裏や会計ソフトのメモ欄に、「誰と・何人で・何の目的で」を必ず残しましょう。たとえば「◯◯商事 田中様・打ち合わせ・新規案件のヒアリング」と書いておけば、あとから見返しても一目瞭然!
ちなみに、個人事業主の場合は法人のような交際費の上限額がない代わりに、「事業のため」という説明責任が一層重くなります。メモ習慣は最強の味方です!
旅費交通費の落とし穴と正しい記録方法
電車・バス・タクシー・新幹線…と、移動の多い個人事業主さんにとって旅費交通費は切っても切れない勘定科目。ですが、ちょっと注意したいポイントがあります!
よくある落とし穴
- Suica・PASMOのチャージ全額を経費にする:プライベート利用分が混ざるのでNG!
- 旅行を兼ねた出張を丸ごと経費にする:観光部分は按分して除外が必要
- 家族旅行に「仕事も少ししたから」と全額計上:これは典型的な否認パターンです
正しい記録方法
- ICカードは利用履歴を印刷またはアプリで保存し、業務利用分だけ経費に
- 出張の場合は行き先・訪問先・目的をセットでメモ
- タクシーは領収書の裏に乗車区間と理由をひとこと追記
- 交通系アプリのスクショを領収書代わりに保存しておくと便利
特にリモート会議が増えた今、「その移動は本当に必要だった?」と税務署がチェックするケースも増えています。「オンラインじゃ難しい商談のため」など、理由を残しておくと万全です!
その他、意外と知らない経費のあれこれ
サブスクサービス
Netflix・Amazonプライム・Spotifyなどは、業務に関連する場合のみ経費にできます。たとえば「動画クリエイターがリサーチのためにNetflix契約」なら問題ありません。プライベートでも使っている場合は家事按分を忘れずに!
衣服代
基本的にスーツや私服は経費にできません。例外は、制服・ユニフォーム・撮影用衣装など、明らかに業務専用で私生活では使えないものだけ。
セミナー・書籍・学習費
事業スキルを伸ばすための学習費は堂々と経費に!「新聞図書費」や「研修費」という勘定科目でまとめて管理すると見やすくなります。
10万円以上の買い物
パソコン・カメラ・家具などで10万円を超えるものは、「減価償却資産」として複数年にわたって経費化します。一括で落とせないので、購入時期にも注意しましょう!(青色申告なら30万円未満まで一括できる特例もアリ)
経費の否認を防ぐ!日常でできる3つの習慣
経費トラブルを未然に防ぐためには、毎日のちょっとした工夫がモノを言います。特別なことは必要ナシ!
- 領収書は“その日のうちに”メモを残す
時間が経つと「これ何だったっけ…」となるのが人間の性。当日中に目的や相手先をメモしておくと最強です。 - 事業用とプライベートの口座・カードを完全に分ける
事業専用口座・事業専用クレカを作るだけで、経理作業が劇的にラクに!家事按分の証明もスムーズになります。 - クラウド会計ソフトに即入力
マネーフォワードやfreeeを使えば、レシートを撮るだけで自動仕訳。ため込まないのがストレスゼロのコツです。
それでも迷ったら?プロに聞くのが一番の近道
経費のグレーゾーンは、ネットで調べても「書いてあること全部違う!」となりがち。そんなときは、税理士さんに聞くのが結局一番の近道です。
最近はオンライン相談に対応している税理士事務所も多く、フリーランスや個人事業主向けのプランもぐっと充実してきました。月数千円から顧問契約できるケースもあるので、思っているよりハードルは低いですよ!
税理士さんがついていると、税務調査が入っても怖くありません。「経費の計上はこれで大丈夫?」と気軽に相談できる存在がいるだけで、事業に集中できるエネルギーが段違いです。
まとめ:経費のルールを味方にして、賢く節税しよう!
経費は、正しく理解すれば節税の強力な武器になります。逆に、ルールをあいまいにしたまま進めると、後から追徴課税などで痛い思いをすることも…。
- 「事業のためか」を常に意識する
- 勘定科目は“毎年同じ”で迷わず仕分け
- 家事按分・交際費・旅費交通費は“メモと記録”がすべて
- 迷ったら税理士さんに聞いちゃうのが一番ラク!
経費のモヤモヤを減らせば、日々の経理も、来年の確定申告もグッとラクになります。今日からさっそく、ひとつずつ習慣にしていきましょう!あなたの事業がもっと伸びやかに続いていきますように。

